コーチングの歩き方

コーチングをはじめて受ける方向けに、コーチングの歩き方を書いてみました。

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コーチングとは?

「コーチとクライアント(あなた)が対話を重ね、あなたの柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向かうプロセス」を指します。
今起こっていることを手がかりに、対話を重ねながら、あなた自身の内面をともに探求し、創造的な行動をともに生み出していきます。

コーチングのすすめ方は?

当コーチングルームが提供しているコーチングを例に全体像をご説明します。

1. 体験セッション申し込み

当コーチングルームを始めてご利用の方は、最初に体験セッションからスタートします。セッションとはコーチとクライアントの対話の時間を指します。

2. 体験セッションの実施(60分)

Zoomを利用して、オンライン上で実施します。
コーチから提供する内容の説明を行った上で、実際に簡単なセッションも行います。コーチングは実際に受けてみることで、イメージが湧く部分も多いため、気になっている方はまずは「お試し」の気持ちで受けてみてください。また、不安な点や、気がかりな点があればこの場でなんでもお聞きください。
コーチ側は、クライアントに対して、目的に沿ったコーチングを提供できるかどうかを判断する場でもあります。その際にニーズが異なる場合(コーチングではなくカウンセリングが適していると判断した場合など)は、協議した上で、他の方法を提案させていただく場合もございます。

3. ご契約

体験セッション終了後、内容に合意があれば契約書を取り交わします。当コーチングルームでは「マネーフォワードクラウド契約」を利用して、オンライン上で契約のやり取りを完結します。
※体験セッションの申し込みの段階から守秘義務は発生しています。

4. 事前アンケート

契約を結んだあとに、事前アンケートをGoogleフォームで回答いただきます。

5. 導入セッション(90分)※初回のみ

コーチング全体の目的やゴール設定を行うために、最初に必ず導入セッションを実施します。セッションを続ける上で何か不安な点や、リクエストなどがあれば何でもお話ください。また、コーチ側からも事前アンケートの内容をもとに、確認の質問もさせていただす。この時間を通して、共通のテーマを設定し、継続セッションに向かっていきます。

6. 継続セッション(60分)※複数回

導入セッションで立てた共通テーマに向かって、個別のセッションごとにテーマを定めてセッションを重ねていきます。導入以降のセッションは、基本的にオンラインでのご対応になりますが、近隣(宮城県)に限り対面で行うことも可能です。回数は期間や内容にもよりますが、最低でも月に1回×6回以上をおすすめしています。

7. 完了セッション(60分)※最終回のみ

継続的なセッションの最後に完了セッションを実施します。期間中に行ったことを振り返り、コーチングで起こったことを統合していきます。

セッションのすすめ方は?

次に個別のセッションのすすめ方の例をご説明します。

1. テーマ設定

毎回必ずテーマ設定を行います。コーチとクライアントがテーマとゴールを明確に持った上で、セッションに入ります。

2. セッション

テーマに沿った対話を重ねます。コーチは問いを投げかけ、普段考えたこともないような世界の中で、クライアントとコーチが協働しながら、テーマの内容を深めていきます。

3. 振り返り

最後にセッションの振り返りを行い、次のセッションに向けてすすみ始めます。

セッションを受ける際の環境は?

コーチングはテーマを深めていく過程で、繊細な内容や、普段なら見過ごしてしまうような想い・感情も取り扱います。そのため、セッション中は以下の環境をおすすめしています。
・ご自身が安心して話せる場所
・スマホの通知のオフ
・セッション中の飲み物の摂取の制限
・セッション前にゆったりとした時間を過ごす

コーチングで起きることとは?

セッション単位とコーチング全体で変わります

個別のセッションで起きること

クライアントの世界に他者(コーチ)を引き込むことにより、コーチから違った視点の「問い」が生まれます。クライアントはその問いに応えながら、「気づき」を得ていきます。

コーチング全体で起きること

コーチングはセッションだけではなく、セッションとセッションの間もコーチングが機能する重要な時間です。個別のセッションでの気づきは「本当はこう思っていたんだ」「本当はこう感じていたんだ」と自分自身の小さなアップデートにつながり、その気づきに応じて行動も変化していきます。そして、その積み重ねにより「本当の本当の自分」に出会い、その意志に従った選択と行動が起こるようになります。それはダムが決壊するように、人によっては大胆に人生そのものが変容していきます。

コーチングに向いているテーマは?

考えても答えがでないテーマが向いています。

コーチングでは「やりたいことをみつけたい」「自分らしく生きたい」「人間関係をどうにしたい」「自分の軸を持ちたい」といった『自分の中に答えがある』テーマが多いのですが、ここで注意が必要なのはそのようなテーマでも『考えて答えが出せる』のであればそれはそれで一つの方法だということです。
例えば、やりたいこと探しのために、興味を引く体験をしてみる、興味を引く仕事に触れてみる、調べてみる、あるいはキャリアコンサルタントに相談してみるといった手法もあります。こういう方法で解決できる方も多いと思います。
一方でそのような方法をとっても、壁のようなものを感じたり、どんよりとしたモヤモヤがあったり、そもそもそのような行動が起こせなかったりする場合は『そこに何があるのか?』を探求することで道が開けたりします。そういうときが、コーチングが役立つ時です。

他の対人支援(カウンセリングなど)との違いは?

コンサルティングやティーチングは知識を教えたり、アドバイスなどクライアントの状況にあわせて「外側」からのアプローチをとります。一方で、コーチングやカウンセリングはクライアントの「内側」に焦点をあてて引き出していく方法になります。
コーチングとカウンセリングの大きな違いはご本人の状態に違いがあります。よく、「マイナスからゼロにするのがカウンセリング」「ゼロからプラスにするのがコーチング」と言われたりもしますが、実際にはそう単純化されるものではないため、個別ケースによるといえます。当コーチングルームでは、体験セッションの際にこのような点のリスクの確認も行い、場合によってはカウンセリングをご紹介するケースもあります。

コーチの選び方は?

コーチを選ぶ基準を3点あげてみます。

(1)目的

コーチングにはさまざまな流派、方法があるため、目的に合わせて選ぶことが重要です。テーマがビジネスならビジネスコーチが得意なコーチ、ライフならライフコーチ、キャリアならキャリアコーチといった具合です。また、そのコーチの背景(経歴)も目的に沿う方が基本的にはおすすめです。例外的に、まったく違った視点を取り入れたい場合などは、あえて真逆の思想のコーチにトライする方法もあります。

(2)技量

コーチングには様々な資格がありますが、有名どころは国際コーチング連盟(ICF)の認定資格になります。習熟度に応じて、ACC、PCC、MCCと3つの資格があります。いずれかの資格を所持しているコーチは取得に必要な実績も積んでいるため、信頼ができるコーチといえます。また、コーチの資格以外では国家資格である公認心理士、あるいは臨床心理士の資格を持つ方も対人支援の技量があることを証明する資格になります。

(3)相性

対人支援で興味深いところに、技量を超えた、「相性」があります。結局のところ『信頼できそう』『ありのままの自分を出せそう』と思えるような人をコーチとして選ぶことをおすすめします。

効果的な受け方は?

コーチングを効果的に受けることができる状態のことを「コーチャブル(coachable)」と呼んだりします。一言でいえば「素直さをもって臨もう!」でしょうか。例えば、最初から「コーチングなんて意味がない!」や「時間の無駄」と思っている方にコーチングは機能しません。トライしてみよう、やってみようという素直な気持ちがとても重要です。

回数の決め方は?

取り扱うテーマや目標とする期限などにもよりますが、しっかり取り組む場合は2週に1回をおすすめしています。また、セッションが空きすぎると、効果が弱まる傾向があり、少なくとも月に1回のセッションをお願いしています。時間に関しては通常の継続セッションは60分ですが、人によっては90分や120分とじっくり時間を確保して取り組みたいという方もいます。

続きは、体験セッションで

というわけで、コーチングの歩き方をまとめて書いてみました。

ここまで読んでいただき、それでもコーチングが気になる方はぜひ体験セッションを受けることをおすすめします。
特に一度もセッションを受けたことがない方は、一度セッションを受けることでわかることが沢山あります。
その上で、ご自身に合うかどうか見極めていただけたら嬉しいです。

それでは、素晴らしいコーチングライフを歩めることを心から願っています。